はっきり言って面白すぎる。朝から晩まで遊びっぱなしである。Kinectコントローラーに添付のゲーム「Kinectアドベンチャー」で一日中楽しんだ。Kinectを使えばゲームで一日中遊んでも「目が悪くなる」とか「姿勢が悪くなる」とかの心配をすることはない。飛んだり跳ねたり大喜びである。「おおー」「きゃー」「うわー」「とー」と思わず声が出る。気をつけないと夢中になり、汗だくではあはあ言うまでになっている。Xbox360から時折「疲れたときは休憩をとりましょう」とメッセージが出が、まさにそのとおりである。
朝から遊び始めたのだが、昼食の買出しに家を出た。ふと自宅を振り返ると、シャッターを閉めたまま、家の中からどたばた騒々しい音とともに叫び声が聞こえている。ある意味これは変な家だ。近所からは不審に思われるに違いない。「Kinectプレイ中」という張り紙でもしておかなければならないかもしれない。
ちなみに写真ではKinectセンサーを椅子の上に置いているが、使用の説明では「不安定な場所に置かない」と注意があり、このように椅子の上に置くのはダメだとされている。実際、体が触れてKinectセンサーが動き、設定を調節しなければならないシーンがあった。やはりちゃんとした台の上に置くのがいいだろう。
Kinectアドベンチャーは実によくできている。体全体で遊ぶ面白さのエッセンスを切り出したつくりになっている。休みの日に、ぜひ友達を呼んで一緒に遊びたい、そんな気持ちにさせてくれる。
これは初めてKinectをXbox360に接続し、最初の設定をしているところだ。俺がやっていたら子どもが横から出てきて「やらせてほしい」と言うので交替してみた。俺はカメラマンにまわった。小学校一年生の女の子だが、画面を見ながら戸惑うことなく設定を完了させることができた。ちなみにうちの子どもたちにはゲームをほとんどやらせていない。したがって全くのゲーム初心者でもKinectの操作は大丈夫ということだ。
暴力的なゲームはもちろんだが、そうでないゲームでも基本的に手先だけで遊ぶゲームは家では子どもたちにさせていない。家族で遊ぶのは、カメラを使って体全体でゲームに参加する「めざせ!ムービースター」とワイヤレスレーシングホイールを使って遊ぶ「Forza Mortorsoports 3」などのレーシングゲームだけだ。「Alan Wake」や「Fable 3」などのゲームはお父さん専用である。
だから未だに我が家では「めざせ!ムービースター」がヘビーローテーションだし、子どもたちが友達を家に呼び、ゲームをするときは必ずリビングで遊ばせる。リビングには片側に書棚が置いてあり、書棚に置いたプロジェクタから反対側のスクリーンにゲーム画面を投影するようになっている。スクリーンは天井近くにカーテンレールを取り付け、シーツをたらして作ったものだ。本格的なホームシアター用のスクリーンは何万円もするが、この簡易スクリーンはIKEAの「カーテンワイヤークリップ付き」299円とDVALAの200×260シーツ1,290円だけである。合計1,598円プラス消費税だ。
このカーテンワイヤーは、左右の壁に取り付け金具をネジ留めし、その間にステンレスワイヤーを張る形だ。天井近くの壁に取り付けている。ステンレスワイヤーにはあらかじめクリップ状の留め金具が付いているので、シーツをそのままはさむだけでスクリーンが完成する。手製のスクリーンをどうすればいいかといろいろ考えたが、この形が最も簡単で安く付くと思う。シーツの上が垂れるのが気になるなら、留め金具を増やせばいいだろう。IKEAの「カーテンワイヤークリップ付き」は299円なのだから、2セット買ってあわせればいい。光が透けるのが気になれば、もうすこし厚手のシーツにするか、よりスクリーンに適した布地を見つけて吊るせばよいだろう。
Kinectは椅子の上、スクリーンの真下に置いている。このスタイルで心配だったのはプロジェクターからの光だ。Kinectに対しては真正面からプロジェクターの光が当たるようになる。Kinectによる認識に支障が出るのではないかと不安だった。
結論を言えば、全く大丈夫であった。このスタイルで、実に快適にゲームができる。
何も持たずにゲームをする。このことが、これほど自由だったとは、実際にやってみないとわからない、驚きの体験だ。
待ちに待ったKinectがついにやってきた。発売前から少しずつ明らかになっていたので、どのような機能を持っているかはある程度わかっていたが、実際に発売され、こうして手にすると感無量である。このコントローラーは、これまでのどのデバイスとも違う、画期的なコンセプトがある。単にゲーム用の新しいコントローラーだけではなく、あらゆる電子機器に関わるデバイスである。
既にXbox360にはカメラを使って画像を入力し、ゲームを楽しむコンセプトの先駆けがあった。「めざせ!ムービースター」である。あのゲームも画期的だった。だがゲームをする前に部屋の明かりを調節するとか、服の色を背景と区別しやすいものにするだとかの手間がいったし、しばらく遊んでいると背景と動く人間の区別が甘くなり、調節しなおさなければならない、といった問題があった。それほど通常ゲームを楽しむ支障にはならなかったといえ、まだまだ画像による人物認識は発展途上だな、と思わせられるものだった。
このKinectでは、人体の動きを認識するシステムが、どこまで完成されたかが興味の対象であった。実際に使ってどうか。
完璧である。
Kinectを使って朝から晩まで、まる一日様々なゲームをプレイした。Kinectの特徴を生かしたゲームは、基本的にスポーツゲームである。サッカー、ボーリング、ビーチバレーなどボールを扱うものでは、ボールを蹴る、打つ、投げるなどの感覚が、ジャストでゲーム上に反映される。特に驚いたのは卓球である。卓球では小さなピン球を激しく打ち合うが、あのスピード感が全く違和感なく体験できる。二人でうまくプレイすれば、とても心地よいラリーが楽しめるほどだ。大の大人がはあはあ息を切らせながら夢中で遊んでしまった。
問題があるとすれば、ただ一点。遊ぶためにリビングが必要だということだ。もちろん、それほど広大なリビングでなくてもよい。ただ、夜中にこっそり自分の部屋でゲームを楽しむ、という訳にはいかない。俺の部屋は狭いし、音楽CDが部屋のあちこちに山積みだからだ。
これからは夜中にゲームをしたくなり、家人が寝静まった頃を見計らって、こっそりリビングに下りていく、という日々が続くに違いない。